Allegro Brillante Choreography by George Balanchine © The George Balanchine Trust Artists of the Philadelphia Ballet Photographer: Alexander Iziliaev Photo courtesy of Philadelphia Ballet
©Takashi Shikama
Paul Craig and Seo Hye Han in William Forsythe’s Artifact 2017 by Rosalie O’Connor, courtesy of Boston Ballet. William Forsythe’s Artifact 2017 by Rosalie O’Connor, courtesy of Boston Ballet.
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東京シティ・バレエ団芸術監督/理事長
安達悦子より皆様へのメッセージ

この3年間、コロナ禍のさまざまな制限の中、多くの準備していたことが出来なくなりました。少しずつ日常に戻りつつある今、東京シティ・バレエ団「トリプル・ビル2023」は、新たな挑戦をお届けします!

私が芸術監督に就任してから、世界中で愛されるバランシン作品、そして革新的な作品を次々に生み出したフォーサイスの作品を当団のダンサーで皆様にご覧いただくことを夢見ていました。 昨年は残念なことに、海外から指導者の来日が困難になり『Allegro Brillante』の上演を中止せざるを得ませんでしたが、とうとう皆様へこの夢をお届けする日がやってきました。

『Allegro Brillante』は、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第3番」の音楽にのって踊る、スピーディーで華やかな作品です。指導のベン・ヒューズ氏のお話では、バランシンは「14分の中に自分の知っているクラシックバレエの全てのステップが詰まっている」と仰っていたそうです。強靭なテクニックが必要とされるプリンシパルを踊るのは、プリンシパルの清水愛恵と、ゲストプリンシパルとして当団初登場の浅田良和。清水はショルツのバレエでも、ネオクラシックな作品での表現力を磨いてきましたが、バランシン・バレエにおいて新たな魅力を見せてくれそうです。 そして、浅田良和も、初めてのバランシン・バレエに意欲的で、初日から初めてとは思えない息の合った踊りを見せてくれています。

『Artifact Ⅱ』の指導にいらしてくださったティエリー・ギデルドニ氏は、Academie de Danse Classique Princesse Grace Monte Carloで共に学んだ友人です。 シュツットガルト・バレエ団を経てフォーサイスの率いるフランクフルト・バレエ団に入団、「フォーサイスに多くのことを学ぶことで、バレエ人生が変わった」と言う彼は、ザ・フォーサイス・カンパニーでもダンサーとして活躍した後、現在はフォーサイス作品を世界各地で指導しています。 『Artifact』は、フォーサイスがフランクフルト・バレエ団の芸術監督に就任して作った第1作で、バレエ史上に残る傑作とも言われています。 この作品は全4幕で構成されていますが、主に3つの形で上演されています。全幕、ハイライト版である『Artifact suite』、第2幕のみ上演する『Artifact Ⅱ』。 そして、フォーサイス氏から、当バレエ団が初めて上演する作品として推薦されたのが『Artifact Ⅱ』でした。
バッハのシャコンヌの曲で、エッジの効いたパ・ド・ドゥ2組とコール・ド・バレエのムーブメントが素晴らしく、そこに照明が効果的に使われます。
4日:大久保沙耶/キム・セジョン、石井日奈子/濱本泰然
5日:松本佳織/杉浦恭太、三好梨生/吉岡真輝人
ギデルドニ氏の丁寧なご指導で、フォーサイスの真髄に触れたダンサーたちのシャープな踊りをご期待ください。

そして、待望の『L’heure bleue』再演!
7年前の初演の時の感動をさらにアップデートしてお届けします。
L’heure bleueは日の出前や日の入り後に、空が神秘的に青色に染まるひとときのこと。ブルーと黄金色の照明がとてもシックで美しい舞台の中、ヨーロッパの宮廷風な衣装をまとった紳士と貴婦人たちが、優美でエスプリのある踊りを披露します。
ブベニチェク氏はパリの街角やルーブル美術館の中で、この作品のイメージを膨らませたそうです。額縁の中からダンサーたちが飛び出してくるのも楽しく、想像力を掻き立てられます。
初演で好評を博した岡博美、沖田貴士、平田沙織に加え、新しく吉留諒、岡田晃明、植田穂乃香、林高弘たちが加わり、再び、ブベニチェク氏にご指導いただくことで、より洗練された素晴らしい舞台をご覧いただけると思います。

プティパ以後のバレエを感じていただく上でとても良いラインナップになっています。
クラシックバレエのステップを発展させた、近現代の美しい3つのバレエ作品をお楽しみください。

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『Allegro Brillante』は、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第3番」の音楽にのって踊る、スピーディーで華やかな作品です。指導のベン・ヒューズ氏のお話では、バランシンは「14分の中に自分の知っているクラシックバレエの全てのステップが詰まっている」と仰っていたそうです。強靭なテクニックが必要とされるプリンシパルを踊るのは、プリンシパルの清水愛恵と、ゲストプリンシパルとして当団初登場の浅田良和。清水はショルツのバレエでも、ネオクラシックな作品での表現力を磨いてきましたが、バランシン・バレエにおいて新たな魅力を見せてくれそうです。 そして、浅田良和も、初めてのバランシン・バレエに意欲的で、初日から初めてとは思えない息の合った踊りを見せてくれています。

『Artifact Ⅱ』の指導にいらしてくださったティエリー・ギデルドニ氏は、Academie de Danse Classique Princesse Grace Monte Carloで共に学んだ友人です。 シュツットガルト・バレエ団を経てフォーサイスの率いるフランクフルト・バレエ団に入団、「フォーサイスに多くのことを学ぶことで、バレエ人生が変わった」と言う彼は、ザ・フォーサイス・カンパニーでもダンサーとして活躍した後、現在はフォーサイス作品を世界各地で指導しています。 『Artifact』は、フォーサイスがフランクフルト・バレエ団の芸術監督に就任して作った第1作で、バレエ史上に残る傑作とも言われています。 この作品は全4幕で構成されていますが、主に3つの形で上演されています。全幕、ハイライト版である『Artifact suite』、第2幕のみ上演する『Artifact Ⅱ』。 そして、フォーサイス氏から、当バレエ団が初めて上演する作品として推薦されたのが『Artifact Ⅱ』でした。
バッハのシャコンヌの曲で、エッジの効いたパ・ド・ドゥ2組とコール・ド・バレエのムーブメントが素晴らしく、そこに照明が効果的に使われます。
4日:大久保沙耶/キム・セジョン、石井日奈子/濱本泰然
5日:松本佳織/杉浦恭太、三好梨生/吉岡真輝人
ギデルドニ氏の丁寧なご指導で、フォーサイスの真髄に触れたダンサーたちのシャープな踊りをご期待ください。

そして、待望の『L’heure bleue』再演!
7年前の初演の時の感動をさらにアップデートしてお届けします。
L’heure bleueは日の出前や日の入り後に、空が神秘的に青色に染まるひとときのこと。ブルーと黄金色の照明がとてもシックで美しい舞台の中、ヨーロッパの宮廷風な衣装をまとった紳士と貴婦人たちが、優美でエスプリのある踊りを披露します。
ブベニチェク氏はパリの街角やルーブル美術館の中で、この作品のイメージを膨らませたそうです。額縁の中からダンサーたちが飛び出してくるのも楽しく、想像力を掻き立てられます。
初演で好評を博した岡博美、沖田貴士、平田沙織に加え、新しく吉留諒、岡田晃明、植田穂乃香、林高弘たちが加わり、再び、ブベニチェク氏にご指導いただくことで、より洗練された素晴らしい舞台をご覧いただけると思います。

プティパ以後のバレエを感じていただく上でとても良いラインナップになっています。
クラシックバレエのステップを発展させた、近現代の美しい3つのバレエ作品をお楽しみください。