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2024.10.16

藤田嗣治だけの美術館 軽井沢安東美術館のご紹介

「乳白色の下地」の裸婦で1920年代のヨーロッパ画壇を席巻した画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)は、1946年に日本で全幕初演された『白鳥の湖』の舞台美術を担当しました。この公演は22日間にわたって人々を熱狂の渦に巻き込み、その後の日本のバレエ界に多大な影響を与え続ける画期的なものでした。

藤田嗣治美術 東京シティ・バレエ団『白鳥の湖』~大いなる愛の讃歌~。
本公演は、藤田嗣治の描いた背景画を基に新製作した美術を使用しており、今回で3度目の上演となります。

藤田嗣治のあしあとを辿ることは、本公演をより深く味わっていただく鍵となるはずです。本サイトでは、キュレーター/林洋子氏による藤田嗣治解説を掲載しております。藤田嗣治の人生を一望できるページとなっておりますのでぜひのぞいてみてください。

〈林洋子〉藤田嗣治へのいざない

今回は、藤田嗣治だけの作品を展示する軽井沢安東美術館をご紹介いたします。

オーナーの安東泰志・恵夫妻が、長年、自宅に飾っていつくしんできた藤田の絵を、多くの方にくつろいでご覧いただきたいという想いから、2022年、軽井沢に誕生した「自宅のような美術館」。安東邸と同じく赤いレンガをまとった建物に、中庭をめぐるように6つの展示室があります。藤田の代表的なモチーフである「猫」と「少女」の絵画を中心に、初期から晩年にいたるまでの作品をご覧いただきながら、藤田の生涯を辿ることができる美術館です。

軽井沢はこれから紅葉が見頃です。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ホームページ:
軽井沢安東美術館ホームページ

<開催中の展覧会>
開館二周年記念特別企画「藤田嗣治の愛しきものたち」
同時開催
特別展示「藤田嗣治 君代との日々」

2024.9.27(金) – 2025.2.18(火)
開催概要