CAST配役

芸術監督
安達悦子

2009年、オニール八菜さんがローザンヌコンクールで1位になるのを、現地で拝見しました。踊り始めて直ぐにポワントのアクシデントで袖に入り、その後何事もなかったように踊り切った彼女の冷静さに感心しました。奇しくも私はその年からNHK放送ローザンヌコンクールの解説を担当し、八菜さんが16歳とは思えない美しさと共に強い精神力も持っていることに大器を感じたのを覚えています。その後パリ・オペラ座で活躍する姿に、いつか当団で踊ってほしいと思っていました。いよいよ今回、その夢が実現します。

ジェルマン・ルーヴェさんの舞台は何度も拝見しており、エレガントで端正な舞台姿にうっとりしていました。彼にとって『白鳥の湖』は「自分をアーティストとして成長させ、エトワールに任命された作品」と語ります。当団との共演にもたいへん意欲的で、とても光栄なことです。私のモナコ王立バレエ学校時代の友人、エリック・カミヨーの教え子でもあり、礼儀正しく誠実な人柄も魅力的です。仲が良いおふたりがどのような舞台を見せてくださるか、私も楽しみです。

佐々晴香さんは、高校3年間当団付属バレエ学校に在籍していました。並はずれた才能を感じる生徒で、ヒューストンバレエスクールに留学後、東京シティ・バレエ団に入団。パワフルでありながら非常に音楽性豊かかつ抒情的で、主要な役柄を多数踊りました。2015年にヨーロッパに拠点を移した後も、現地の友人たちから活躍ぶりを聞くたび、誇らしい気持ちになっていました。そして、スウェーデン王立バレエ団のプリンシパルとして、当団の『白鳥の湖』に帰ってきます。在団当時、晴香さんが切磋琢磨した仲間たちと再び共に踊る姿を見ることは、私にとっても大きな喜びです。

キム・セジョンは、韓国ユニバーサル・バレエでドゥミ・ソリストとして活躍。2011年に東京シティ・バレエ団に入団してからは、古典バレエはもちろん、ウヴェ・ショルツ、パトリック・ド・バナなど多様な作品で主役を務めています。今ではプリンシパルとしてバレエ団を牽引し、石田種生先生が描く王子像を体現する、唯一無二のダンサーです。8年ぶりの晴香さんとのパートナーシップは、ミラクルなものになる予感がしています。

STAFF

演出/振付 : 石田種生 演出(再演) : 金井利久 演出助手 : 中島伸欣
バレエマスター : キム・ボヨン バレエミストレス : 長谷川祐子 加藤浩子 バレエミストレス(民族舞踊) : 小林春恵

8月13日(土)13:30・14日(日)15:00公演
オデット / オディール
<Hannah O’Neill>

パリ・オペラ座バレエ/プルミール・ダンスーズ

© 瀬戸秀美 新国立劇場バレエ・アステラス公演より

3歳でバレエを始める。2001年、8歳でニュージーランドへ移住。2008年オーストリア・バレエスクール入学、2011年に首席で卒業した。同年、パリ・オペラ座バレエ団とシーズン契約。2013年、20歳で、パリ・オペラ座バレエ団に正式入団。2014年コリフェに昇格。同年、カルポー賞を受賞。2015年スジェ、2016年プルミエール・ダンスーズに昇進、AROP賞を受賞。
主な受賞歴としては2009年ローザンヌ国際バレエコンクール優勝、2010年ユース・アメリカ・グランプリ金メダル、2014年ヴァルナ国際コンクール銀メダル。2016年にはブノワ賞も受賞している。
主なレパートリーは、『ジゼル』ミルタ、ヌレエフ振付『白鳥の湖』オデット/オディール、ラコット振付『パキータ』、『赤と黒』―世界初演、『ラ・バヤデール』ガムザッティ、バランシン振付『ジュエルズ』エメラルド/ダイヤモンド、『アゴン』、ミルピエ振付『ダフニスとクロエ』クロエ、レオン&ライトフット振付『Sleight of Hand』、パイト『ボディ・アンド・ソウル』―世界初演などがある。

日本人の母親とニュージーランドのラグビー選手の父親をもち、国際的に活躍するダンサー。 2016年、新書館より発売されたDVD『パリ・オペラ座 エトワールが教えるヴァリエーション・レッスン 』に出演。 広告としては、チャコットのバレエウェア広告出演中。2017年には、三越伊勢丹の企業広告に起用されている。


ジークフリード王子
<Germain LOUVET>

パリ・オペラ座バレエ/エトワール

© Sebastien Mathé

フランス、ブルゴーニュ生まれ。4歳でバレエを始め、2005年パリ・オペラ座バレエ学校に入学。2011年、18歳でパリ・オペラ座バレエに入団。2013年カルポー賞受賞。2014年にコリフェ、2015年にスジェに昇格。その美しい体型と誌的な佇まいは早くから注目をあつめ、ヌレエフ版『くるみ割り人形』の王子/ドロッセルマイヤー、『ロミオとジュリエット』のロミオほか、ラコット版『パキータ』のパ・ド・トロワ、ヌレエフ版『白鳥の湖』のパ・ド・トロワなど主要な役に抜擢されている。

2016年11月には昇進試験でプルミエに・ダンスールに昇進し、12月28日には初めて踊ったヌレエフ版『白鳥の湖』のジークリフトの舞台終了後、エトワールに任命された。主なレパートリーにバランシン振付『ジュエルズ』エメラルド/ダイヤモンド、『アゴン』、クランコ『オネーギン』のレンスキー、ヌレエフ版『ドン・キホーテ』のバジル、ラコット『ラ・シルフィード』のジェームス、ミルピエ『ダフニスとクロエ』など。振付家からの期待も厚く、ウィールドン振付『ポリフォニア』、ミルピエ振付『Clear, Loud, Bright, Forward』、勅使川原三郎振付『Grand miroir』、フォーサイス振付『ブレイク・ワークス1』、レオン・ライトフット『Sleight of Hand』、ラコット『赤と黒』などの創作でも活躍。しなやかで精確なダンスが魅力のオペラ座期待の若手ダンスール・ノーブルである。

  • © James Bort グランガラより

    オデット / オディール [A cast]
    オニール八菜 <Hannah O’Neill>
  • © James Bort グランガラより

    ジークフリード王子 [A cast]
    ジェルマン・ルーヴェ <Germain LOUVET>
8月13日(日)18:00公演
オデット / オディール
<Haruka Sassa>

スウェーデン王立バレエ団/プリンシパル

© Carl Thorborg_Kungliga Operan

5歳よりバレエを始める。2012年 Houston Ballet’s Ben Stevenson Academy 留学。東京シティ・バレエ団、ドイツのドルトムントバレエ団でソリストとして踊り、2017年スウェーデン王立バレエ団 入団。

マルシア版『眠れる森の美女』マカロワ版『ジゼル』ヌレエフ版『白鳥の湖』ロホ版『シンデレラ』ミユピエ版『くるみ割り人形』などに主演、他 イリ・キリアン、ジョージ・バランシン、セルジュ・リファール、ウィリアム・フォーサイス、アレクサンダー・エクマン、デイヴィッド・ドーソン、ベン・スティーヴンソンらの作品を踊る。

2018年ファーストソリストに昇格、2019年ジゼルデビュー後、プリンシパルに昇格。2022年8月から、ノルウェー国立バレエ団にプリンシパルとしての入団が決まっている。


ジークフリード王子
<Kim Se-Jong>

東京シティ・バレエ団/プリンシパル

© TakashiShikama

韓国カンウォン国立大学バレエ学部舞踊学科卒業。2002年韓国バレエ協会男子クラシックバレエ部門にて大賞受賞。05年韓国ユニバーサル・バレエ団に入団し、ドゥミソリストとして多くの作品に出演。在団中に06年韓国舞踊協会新人舞踊コンクールバレエ部門男子第1位、07年韓国舞踊協会新人舞踊コンクールバレエ部門男子特賞、09年韓国バレエ協会新人賞、バレエ部門銀賞を受賞。

11年東京シティ・バレエ入団。12年『ロミオとジュリエット』にて初主演。以降『ジゼル』、『ベートーヴェン交響曲第7番』、(ウヴェ・ショルツ振付/日本初演)、『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』、『死と乙女』(レオ・ムジック振付)、『コッペリア』などで数多くの主演を務める。21年4月、プリンシパルに就任。

  • オデット / オディール [B cast]
    佐々 晴香 <Haruka Sassa>
  • ジークフリード王子 [B cast]
    キム・セジョン <Kim Se-Jong>

※出演者および配役は変更となる場合がございます。

During my tenure as Intendant of the Staatsballett Berlin I had the task and enjoyment of searching for young talented dancers that would enhance the company and allow me to widen the repertoire in order to give our audiences a large variety of classical ballets as well as contemporary choreography. One of my criteria was to look for dancers that had a potential to grow from ballet to ballet.

My search was very rewarding and amongst the dancers I was fortunate to find was Jana Salenko. Jana came from the Ukraine. She is endowed with unique physical capabilities as well as being born with a natural ability for musicality and interpretation. She is perhaps one of the world’s most academic dancers adorning the stages of many countries at the present time. Jana was born for the stage and appears to show no nerves when she performs, which gives each dance she performs grace and dynamics.

It was with great pleasure that I was able from year to year, from role to role observe and accompany this highly intelligent and disciplined dancer grow into a ballerina that is in high demand worldwide. She is a favourite of audiences of the Royal Ballet where she presently a guest artist.

Much of the above can also be said of Dinu Tamazlacaru who came to me from Moldavia via Vienna. Dinu also is highly intelligent, talented and works with extreme diligence when he prepares himself for a role. He is very versatile in his interpretation and execution of any piece he dances. He is very modest and this is a strong attribute. He was willing to literally work his way into the solo ranks dancing in the corps de ballet and advancing up the ladder of recognition. Dinu is a sensitive partner on stage, who becomes an entity with his female counter part thus giving a highly esthetical holistic interpretation to each pas de deux they perform. I am convinced that the audiences that will watch this extraordinary couple perform in Japan will experience performances that they will never forget. I can only say for myself that I had the honour of observing these two gifted dancers perform countless times and each time was unique and left a strong impression in my heart.

芸術監督
安達悦子

松山バレエ団にて、松山 樹子、森下 洋子、清水 哲太郎に師事、ソリスト・プリマとして踊る。
1979年慶應義塾大学在学中に第1回アメリカジャクソン国際コンクール銅メダル受賞。同年、文化庁芸術家在外研修員として2年間モナコに留学し、マリカ・ベゾブラゾヴァの指導を受ける。1986年東京シティ・バレエ団入団。プリマとして迎えられ、「白鳥の湖」「ジゼル」「コッペリア」「エスメラルダ」「真夏の夜の夢」などに主演する傍ら、オペラの振付けなども手がける。2008年文化庁研修員としてベルリン国立バレエ団に派遣され、ベルリンを拠点にヨーロッパ各地で研鑽を積む。2009年4月より、東京シティ・バレエ団理事長および芸術監督に就任。
同年より、NHK放送「ローザンヌ・バレエコンクール」の解説者のほか、「TANZOLYMP」(ベルリン)や「Korea International Ballet Competition」(韓国)など国内外のバレエコンクールの審査員も務め、献身的なバレエ教育を行っている。
主な受賞歴に、音楽新聞新人賞、第30回橘秋子優秀賞(2004年)、第38回橘秋子賞特別賞(2016年)、第39回ニムラ舞踊賞(2019年)など。洗足学園音楽大学教授。

オデット / オディール [3/3・6]
ヤーナ・サレンコ <Iana Salenko>

ウクライナ・キエフ出身。1999年ドネツィク・バレエ団(ウクライナ)にて16歳で最年少プリンシパルを務める。2001年キエフ・バレエでプリンシパルダンサーとなり、2007年よりベルリン国立バレエ団でプリンシパルダンサーを務め『シンデレラ』『眠れる森の美女』(V・マラーホフ振付)、『眠れる森の美女』(N・ドゥアト振付)、『くるみ割り人形』(P・バール振付)、『オネーギン』『ロミオとジュリエット』(J・クランコ振付)、『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』(G・バランシン振付)、『ラ・シルフィード』(P・ショーウーズ振付)などを踊る。2013年ロイヤル・バレエ団『ドン・キホーテ』(C・アコスタ振付)に主演以来、同団のゲストプリンシパルとして客演を重ね、2017年は『ダイヤモンド』(G・バランシン振付)に出演。
2002年セルジュ・リファール国際バレエ・コンクール金賞、ディアギレフ賞、2004年ウィーンOTRコンテスト金賞、アラベスク・バレエ・コンペティション金賞、ナタリア・マカロワ賞、ヴァルナ国際バレエコンクール3位、2005年ヘルシンキ国際バレエコンクール金賞、名古屋国際バレエコンクール金賞。2012年、2014年、2016年と国際バレエフェスティバル・ダンスオープンで踊り、称賛を浴びる。2016年イタリアの雑誌「Danza & Danza」で年間女性ベストダンサーに輝く。
イタリア、ドイツ、ロシア、スロバキア、スロヴェニアなど、世界各国でゲストアーティストとして活躍。

ジークフリード王子 [3/3・6]
ディヌ・タマズラカル <Dinu Tamazlacaru>

モルドバ・キシナウ出身。モルドビアン・バレエスクール、Ballet Conservatorium of Vienna(オーストリア)で学ぶ。2002年ウラジーミル・マラーホフ氏の推薦で、ベルリン国立バレエ団の前身であるベルリン国立歌劇場バレエ団に入団。ソリストとして経験を積み、2012年よりプリンシパルダンサーとして活躍。『白鳥の湖』(P・バール振付 / プティパ振付)、『ドン・キホーテ』(プティパ振付 / デレヴィヤンコ振付 / グリゴローヴィチ振付 / メッセレル振付)、『ロミオとジュリエット』(J・クランコ振付 / P・バール振付)、『オネーギン』(J・クランコ振付)、『くるみ割り人形』(P・バール振付 / グリゴローヴィチ振付 / メドヴェージェフ&ブルラーカ振付)ほか多くの作品に主演。ネオクラシックやモダン作品も得意とし、W・フォーサイス、M・ビゴンゼッティ、M・ゲッケ、R・プティ、M・ベジャールなどの作品に出演する。
2001年Australian ballet and dance contest金メダル、2002年ペルミ・アラベスク国際バレエコンクール金メダル、ローザンヌ国際バレエコンクール金メダル。2012年演技力を評価され、あらゆる芸術家を対象とするドイツの権威あるDaphné賞を受賞、ダンスオープンではMr Expressivityに輝く。2016年レ・マンフレディ名誉賞(イタリア)。
イタリア、日本、フランスをはじめ世界各国で主演ゲストを務める。

オデット / オディール [3/4]
中森 理恵 <Rie Nakamori>

SAYAMA CITY BALLET ACADEMYにて吉沢真知子に師事。8歳より1年間CHICAGO SALT LAKE BALLETで学ぶ。2009年第12回NBA全国バレエコンクール高校生部門第2位の1受賞、スカラシップでモナコのプリンセス・グレース・バレエ・アカデミーへ短期留学。同年東京シティ・バレエ団に入団し、『白鳥の湖』四羽の白鳥に抜擢される。平成24年次代を担う子どもの文化芸術事業体験事業『コッペリア』スワニルダで初主演。以降『くるみ割り人形』クララ、『ジゼル』ペザント、『白鳥の湖』パ・ド・トロワ、『ベートーヴェン交響曲第7番』(ウヴェ・ショルツ振付)ソリスト、『オクテット』(ウヴェ・ショルツ振付)などを踊る。14年『ロミオとジュリエット』でグランドバレエ初主演以降、『ジゼル』『白鳥の湖』『コッペリア』『くるみ割り人形』に主演。

ジークフリード王子 [B cast]
キム・セジョン <Kim Se-Jong>

韓国カンウォン国立大学バレエ学部舞踊学科卒業。2002年韓国バレエ協会男子クラシックバレエ部門にて大賞受賞。05年韓国ユニバーサル・バレエ団に入団し、ドゥミソリストとして多くの作品に出演。在団中に06年韓国舞踊協会新人舞踊コンクールバレエ部門男子第1位、07年韓国舞踊協会新人舞踊コンクールバレエ部門男子特賞、09年韓国バレエ協会新人賞、バレエ部門銀賞を受賞。11年東京シティ・バレエ入団。12年『ロミオとジュリエット』にて初主演。以降『ジゼル』、『ベートーヴェン交響曲第7番』、(ウヴェ・ショルツ振付/日本初演)、『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』、『死と乙女』(レオ・ムジック振付)、『コッペリア』などで数多くの主演を務める。21年4月、プリンシパルに就任。

ジークフリード王子 [A cast]
ジェルマン・ルーヴェ <Germain LOUVET>

フランス、ブルゴーニュ生まれ。4歳でバレエを始め、2005年パリ・オペラ座バレエ学校に入学。2011年、18歳でパリ・オペラ座バレエに入団。2013年カルポー賞受賞。2014年にコリフェ、2015年にスジェに昇格。その美しい体型と誌的な佇まいは早くから注目をあつめ、ヌレエフ版『くるみ割り人形』の王子/ドロッセルマイヤー、『ロミオとジュリエット』のロミオほか、ラコット版『パキータ』のパ・ド・トロワ、ヌレエフ版『白鳥の湖』のパ・ド・トロワなど主要な役に抜擢されている。
2016年11月には昇進試験でプルミエに・ダンスールに昇進し、12月28日には初めて踊ったヌレエフ版『白鳥の湖』のジークリフトの舞台終了後、エトワールに任命された。主なレパートリーにバランシン振付『ジュエルズ』エメラルド/ダイヤモンド、『アゴン』、クランコ『オネーギン』のレンスキー、ヌレエフ版『ドン・キホーテ』のバジル、ラコット『ラ・シルフィード』のジェームス、ミルピエ『ダフニスとクロエ』など。振付家からの期待も厚く、ウィールドン振付『ポリフォニア』、ミルピエ振付『Clear, Loud, Bright, Forward』、勅使川原三郎振付『Grand miroir』、フォーサイス振付『ブレイク・ワークス1』、レオン・ライトフット『Sleight of Hand』、ラコット『赤と黒』などの創作でも活躍。
しなやかで精確なダンスが魅力のオペラ座期待の若手ダンスール・ノーブルである。

オデット / オディール [B cast]
佐々 晴香 <Haruka Sassa>

5歳よりバレエを始める。2012年 Houston Ballet’s Ben Stevenson Academy 留学。東京シティ・バレエ団、ドイツのドルトムントバレエ団でソリストとして踊り、2017年スウェーデン王立バレエ団 入団。マルシア版『眠れる森の美女』マカロワ版『ジゼル』ヌレエフ版『白鳥の湖』ロホ版『シンデレラ』ミユピエ版『くるみ割り人形』などに主演、他 イリ・キリアン、ジョージ・バランシン、セルジュ・リファール、ウィリアム・フォーサイス、アレクサンダー・エクマン、デイヴィッド・ドーソン、ベン・スティーヴンソンらの作品を踊る。2018年ファーストソリストに昇格、2019年ジゼルデビュー後、プリンシパルに昇格。2022年8月から、ノルウェー国立バレエ団にプリンシパルとしての入団が決まっている。

オデット / オディール [A cast]
オニール八菜 <Hannah O’Neill>

3歳でバレエを始める。2001年、8歳でニュージーランドへ移住。2008年オーストリア・バレエスクール入学、2011年に首席で卒業した。同年、パリ・オペラ座バレエ団とシーズン契約。2013年、20歳で、パリ・オペラ座バレエ団に正式入団。2014年コリフェに昇格。同年、カルポー賞を受賞。2015年スジェ、2016年プルミエール・ダンスーズに昇進、AROP賞を受賞。 主な受賞歴としては2009年ローザンヌ国際バレエコンクール優勝、2010年ユース・アメリカ・グランプリ金メダル、2014年ヴァルナ国際コンクール銀メダル。2016年にはブノワ賞も受賞している。
主なレパートリーは、『ジゼル』ミルタ、ヌレエフ振付『白鳥の湖』オデット/オディール、ラコット振付『パキータ』、『赤と黒』―世界初演、『ラ・バヤデール』ガムザッティ、バランシン振付『ジュエルズ』エメラルド/ダイヤモンド、『アゴン』、ミルピエ振付『ダフニスとクロエ』クロエ、レオン&ライトフット振付『Sleight of Hand』、パイト『ボディ・アンド・ソウル』―世界初演などがある。
日本人の母親とニュージーランドのラグビー選手の父親をもち、国際的に活躍するダンサー。
2016年、新書館より発売されたDVD『パリ・オペラ座 エトワールが教えるヴァリエーション・レッスン 』に出演。
広告としては、チャコットのバレエウェア広告出演中。2017年には、三越伊勢丹の企業広告に起用されている。