プロローグでは、祝賀の宴に登場する6人の妖精たちの特徴を捉えた楽しい個性あふれる踊りにより、おとぎ話の世界に惹き込まれます。
王女誕生の盛大な祝賀の宴が行われる中、6人の妖精たちが招待され、オーロラ姫に贈り物が授けられる。
邪悪な妖精カラボスが呪いのお告げをするが、リラの精が姫は100年の「眠り」に落ちることを伝える。
オーロラ姫16歳の誕生日の宴に求婚者として4人の王子が招かれ、オーロラ姫と順に踊る。
老婆に化けたカラボスが糸紡ぎの針を姫に手渡し、オーロラ姫は自らの指を刺してしまう。
カラボスの呪いで姫は死ぬはずが、リラの精の魔法によって、姫も王国も100年の「眠り」に着くことになる。
第一幕では、16歳になったオーロラ姫が、求婚者として招かれた4人の王子たちを相手に「ローズ・アダージョ」を優雅に踊ります。片足でつま先立ちをしたオーロラ姫演じる主演女性ダンサーを、4人の王子演じる男性ダンサーが片手を添えて回転させていく場面では、バレリーナならではの美しいバランス技を堪能することが出来ます。有名なオーロラ姫のバリエーションも披露されます。また、第一幕と第三幕は、どちらも宴のシーンが中心で、その舞台の対比も楽しめます。
近くの森で狩りをしていたデジレ王子にリラの精がオーロラ姫の幻を見せる。
姫に一目惚れをした王子は、リラの精に導かれ、ツルの絡みついた城の中にオーロラ姫を見つける。
王子の口づけによって、100年の眠りからオーロラ姫、城の全員が目を覚まし、王子は姫に愛を誓う。
第二幕では、オーロラ姫はリラの精が見せる幻影の姿で舞台に現れます。第一幕と第三幕が華やかな宴を中心とした舞台なのに対し、静かな森のシーンが中心でコントラストの違いを楽しめます。また、オーロラ姫は、初めて登場した第一幕の誕生日のシーンと違い、幻想的な踊りでデジレ王子を魅了します。
戦いの末に善と知恵の力が勝利を収め、勇敢な王子の口づけで、カラボスの邪悪な呪いが完全に解けます。100年の眠りの時に終止符を打つのが第二幕です。
オーロラ姫とデジレ王子の結婚式の祝宴に、多くの妖精たちと童話の主人公が招待される。
二人を祝福するダンスが次々と披露され、オーロラ姫とデジレ王子の美しいグラン・パ・ド・ドゥも披露される。
二人は結婚し、アポテオーズ(大団円)の中、100年の眠りの物語が幕を閉じる。
第三幕では、オーロラ姫とデジレ王子の結婚式に招かれた妖精たちや童話の主人公が多数登場します。色とりどりの衣裳を身にまとったダンサーたちが、個性豊かなお祝いの踊りを次々に披露していく、とても華やかなクライマックスのシーンです。
オーロラ姫とデジレ王子のグラン・パ・ド・ドゥは、エレガントで華麗な踊りが魅力です。また、結婚式を迎えたオーロラ姫は気品ある女性に成長し、主演女性ダンサーの演じ分けを楽しめます。華やかな100年の時を彩る舞台を最後までご堪能下さい。